糖尿病網膜症

01糖尿病網膜症の症状

糖尿病網膜症は自覚症状がなく末期まで進行していく眼病です。 糖尿病により 網膜の毛細血管がおかされ酸素不足となり、もろい新生血管がつくられ眼球内で出血をくりかえしていきます。 そのほか網膜剥離（はくり）、緑内障をも引き起こしていき、失明と隣り合わせです。

02糖尿病網膜症の原因

糖尿病による高血糖の状態が長く続くと、網膜の細い血管は少しずつ損傷を受け、変形したり詰まったりします。血管が詰まると網膜のすみずみまで酸素が行き渡らなくなり、網膜が酸欠状態に陥り、その結果として新しい血管（新生血管）を生やして酸素不足を補おうとします。新生血管はもろいため、容易に出血を起こします。また、出血すると網膜にかさぶたのような膜（増殖組織）が張ってきて、これが原因で網膜剥離を起こすことがあります。

03糖尿病網膜症の治療

糖尿病網膜症は、完全に治すことのできなく、治療については、症状の悪化を抑えるために行います。

初期

「糖尿病」の治療と同様に、血糖をコントロールすることが重要になります。

中期

新生血管の発生を防ぐために、レーザーで眼底を焼く「レーザー光凝固術」を行います。

末期

網膜剥離や硝子体出血が併発した場合、外科治療（硝子体内注射、手術）などが必要になります。