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網膜に孔ができ、この孔から眼球内の水(液化した硝子体)が網膜の下へ入り込んで、網膜が剥離する病気です。
剥離した網膜の範囲が狭いうちは、飛蚊症(黒い点や線などが目を動かすと一緒に動いて見える症状)が出る程度で自覚症状はほとんどありません。剥離の範囲が拡大すると、剥離した部分では物が見えなくなり、視野が欠けてしまいます。物を見る中心の部分にあたる黄斑部の網膜が剥離してしまうと、視力も低下してしまいます。また、孔が出来るときに同時に血管が切れてしまうと、出血も併発してしまい、視力低下の原因になってしまいます。
近視眼に多く、網膜剥離の40~80%を占めています。その他白内障手術や後発白内障に対するレーザー手術の術後、外傷やアトピー性皮膚炎などがあります。年齢は若年者から高齢者まで幅広く認めますが、特に、20歳代と50歳代に多くみられます。
剥離した網膜の範囲が狭い場合はレーザー治療(網膜光凝固術)のみで改善することもありますが、手術になる可能性が高い病気です。
緊急性がある場合は、当日の手術も可能です。
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