増えている子供の近視
近年、近視になる子供が増加しています。近視の要因としては遺伝的なものだけでなく、環境的な要因も関係しているとされ、現代の生活習慣等によって、子供の頃から近視になるリスクは高まっているといわれています。
子供の近視治療としては、下記のようなものがあります。
眼鏡
子供用眼鏡の購入前には、眼科受診が欠かせません。
その理由は、きちんとした検眼で適切な度数を測定することが必要だからです。眼科の検査では、点眼剤を使って正確な屈折状態を調べます。一人ひとりの目の状態によって、近視はもちろん、乱視や遠視の程度も合わせて検査し、ほかにも目の不調がないか等、徹底的に調べます。
眼鏡が必要な視力の目安は、一般的には0.7以下です。子供の場合、多くは学校の視力検査で近視と診断されますが、学校の検査はあくまでスクリーニングが目的で正確な視力計測ではありません。学校の検査で近視が疑われた場合、眼科で検査することで正確な視力を計測し、適切な治療法について検討する必要があります。
コンタクト
近年はコンタクト利用の低年齢化が進み、今では小学生からコンタクトを使っている子供も少なくありません。
コンタクトも眼鏡と同様に、眼科での検査で正確な視力を調べてから購入することになります。コンタクトを利用することが可能か、目の健康状態の確認も必要です。
目に入れるコンタクトは、きちんとした衛生管理のうえ、正しく扱うことができるかが大切です。眼科を受診する際には、必ず保護者の方が同伴して、眼科医からの説明を一緒に受けるようにしましょう。
ナイトレンズ(オルソケラトロジー)
ナイトレンズ(オルソケラトロジー)とは、日中は裸眼で過ごし、夜寝ているときにコンタクトレンズを装用する視力矯正治療です。
一般的なコンタクトレンズとは異なり、寝ている間に特殊な形状のレンズ(ナイトレンズ)を装用することで角膜の形状が正しく矯正され、朝レンズをはずしても正しい角膜形状が維持されている間は裸眼で過ごすことができるという、アメリカで開発された21世紀の最も安全・簡単な新しい視力矯正法です。
最大のメリットは、寝ている間に視力を矯正するため、日中裸眼で快適に過ごせるということです。若い人ほど効果が高くあらわれ、特に子供には抜群の効果があらわれます。また日中裸眼で過ごせるということで、学校生活や部活、習い事(特にスポーツ)に安心して取り組めることもあり、小学生や中学生などに特に人気のある治療になっています。
アメリカでの実績は100万人以上で、日本でも2009年に厚生労働省に承認されている安全性が高い視力改善治療です。その「近視抑制効果」も注目されており、今後は近視が進行している子供たちへの更なる治療効果が期待されています。
近視矯正治療(ワック)
目には毛様体というピントを合わせるための筋肉があります。この筋肉は近くを見る時に縮んで、遠くを見る時には緩むことでピント調節をします。しかし、この筋肉が過度に緊張してしまうと、遠くを見ようとしても筋肉が緩まずに近くにピントが合うことで遠くが見えにくくなってしまい、これを仮性近視と言います。
この筋肉の緊張を取ることができる治療の一つにワック治療があります。器械を覗いて、立体風景をたった5分見るだけで、遠くの景色を長時間見るのと同様の効果が得られます。
週に1~2回来院していただき、立体風景を見るだけの治療になりますので、当院でもたくさんのお子様が行っている治療になります。またワック治療のみの日は、お子様だけの来院でも治療可能です。
マイオピン(低濃度アトロピン)点眼液
マイオピンは、ワック同様に目の毛様体筋の緊張を取ることで、仮性近視を改善できる点眼液になります。また最近の報告で、仮性近視の改善だけでなく、近視の進行予防にも効果があることが分かりました。
こちらは1日1回寝る前に使用していただきます。
サプリメント治療
ロートクリアビジョン
クチナシ果実由来のクロセチンと呼ばれる色素成分を含み、近視の進行抑制に関係する遺伝子ERG-1を活性化させることで、近視の進行予防に効果が期待できるサプリメントになります。
当院では2種類取り扱っております。
- クリアビジョンジュニア
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お菓子のようにポリポリ食べやすい、ドーナツ型チュアブルタイプになります。
1日2粒を目安に、美味しく摂取することができます。クリアビジョンジュニア 1,500円(税込)
- クリアビジョンジュニアEX
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お子様も飲みやすいように、小さなソフトカプセルになっております。
1日1粒摂取してください。クリアビジョンジュニアEX 3,000円(税込)