眼瞼内反症手術
1. 眼瞼内反症手術の概要
炭酸ガスレーザーを使用し、まつ毛の下方の皮膚を切開します。まず弛んでる下眼瞼牽引筋腱膜を瞼板に縫い付け、さらに眼輪筋を短縮し、最後に皮膚を縫合します。
2つの方法で垂直方向と水平方向の弛緩を改善するため、効果も良く、再発もほとんどありません 。
また、炭酸ガスレーザーをしようしているためメスでの手術と比較し、出血が少なく、皮膚への負担が少ないため、術後の腫れも軽減できます。
2. 眼瞼内反症手術の流れ
手術は局所麻酔で行います。時間は通常片眼10分程度で、患者様一人一人の症状に合った手術を行います。
3. 手術後の注意点
- 術後は眼帯ではなく、下まぶたにガーゼで保護します。視野に影響がないため、両眼同時手術も可能です。
- 手術当日の入浴は首から下のシャワーなどで短時間なら可能です。洗顔・洗髪は翌日から可能です。
- 手術後の下まぶたはやや腫れます。また紫色に内出血することもあります。個人差はありますが1~2週間程度で改善します。
- 手術の傷は赤みのあるうちに日焼けをすると色素が沈着しますので、サングラス等を使用すると良いでしょう。
- 約1週間後に抜糸をしますが、診察室で行い、痛みなどはありません。
- 術眼のアイメイクは抜糸後から可能です。
- お酒やタバコは回復に支障をきたすことがありますので1週間ほど控えてください。
4. 合併症について
- 再発
- 低・過矯正
- 瞼縁の不整や左右差
- 閉瞼障害
などの合併症のため、再手術が必要になる場合もあります。
- ドライアイ:点眼治療などで改善することが多いです。
5. 最後に…
眼瞼内反症とその手術に関して説明しましたが、あくまでも一般的な内容であり、患者様それぞれの状態はすこしずつ異なります。そのためそれぞれに異なる特別な点については、主治医より追加の説明を受けてください。
また、不明な点がございましたら医師またはスタツフに遠慮なくご相談下さい。