埼玉県草加市氷川町829

結膜弛緩症

1. 結膜弛緩症とは

白目の部分(結膜)が弛緩した状態を結膜弛緩症と言います。結膜には適度なゆるみがあり、上下左右などの眼球運動に耐えられるようになっていますが、このゆるみが平均より強い状態を結膜弛緩症といいます。ゆるんだ結膜は下まぶたに沿って存在し、程度が強いときは黒目(角膜)へ乗り上がっていることもあります。(図1)

2. 結膜弛緩症の症状

結膜がたるむと、たるんだ結膜が涙点をふさいでしまい、「涙があふれる=涙目」 「涙が広がらない=目の乾き」 といった対照的な症状になってしまいます。 また、目薬がすぐにあふれてしまったり、目薬が目にたまったままになってしまうこともあります。 さらにたるんだ結膜があると、たるみが摩擦されるため、ゴロゴロ感や痛みなどにつながるそうです。そのほかに、目のかすみ、目の充血、ショボショボするといった目の不快感を生じます。また、弛緩結膜がよく動くことから、結膜の毛細血管が引っ張られて、結膜下出血の原因となります(図2)。結膜下出血を繰り返す方にはしばしば結膜弛緩症がみられます。

結膜弛緩症

3. ドライアイとの関係

また結膜弛緩症はドライアイと深い関係があります。下まぶたに沿って弛緩結膜が存在するため、そこに涙がたまってしまい、肝心な角膜に涙が行き渡らなくなり、ドライアイと同じ状態になります。また、本当に涙の分泌量が少ないドライアイがあると、ドライアイの悪化につながるため、正しい診断と治療が必要です。

4. 結膜弛緩症の原因

原因はよくわかっていませんが、加齢とともに増える傾向があります。そのほか、コンタクトレンズ装用も悪化要因となることもあります。

5. 結膜弛緩症の治療方法

(1) 点眼治療:人工涙液(涙の代わりに目の乾きを潤す)、 ヒアルロン酸(目の表面に涙を広げて傷を治す)、抗炎症薬(充血など目の炎症を抑える)
(2) 手術治療(点眼で改善がない場合)
手術は点眼麻酔で、炭酸ガスレーザーを使用して行います。手術時間は約5分(片目)程度です。
手術後に予測される合併症としては、一時的に出血、痛み、異物感、流涙、細菌感染等が考えられます。
従来はメスを使用し、たるんだ結膜を切開して糸で縫合していたため、手術時間は長く、術後の異物感も強く出ました。当院では炭酸ガスレーザーを使用した新しい手術方法で行いますので、手術時間も短く、術後の回復も大変早いです。 

結膜弛緩症